白バラは散らず

いつの時代も自分の考えや信念を伝えるのは難しいものです。けれども、第二次世界大戦中のドイツで生きた人々は様々な規制の中でも臆せず声をあげました。言葉や文字だけでも想いは届けられると考え、今回のリデザインでは文字を敷き詰めて吟味することに重きを置きました。多様な見方によって一つの真実が浮かび上がるようなちょっとした仕掛けを施した本となっています。全部で4章構成で冊子を作成し、当時のビラは手紙として同封し本箱に収めています。

小森菜七
/ KOMORI Nana