[un]KNOWNにそえて
今回私たちのゼミで企画することになった進級制作展において、そのコンセプト[un]KNOWNを視覚的に表現しました。展示会のイメージ、それが及ぼす展示会への影響を意識しながら作り上げた冊子、その印刷物の作品です。
[un]KNOWN
本展示会におけるアートディレクションを行った成果物になります。unknownとは一般的に‘‘未知’’という意味に当たりますが、私はそれをネガティブな意味と捉えず、自分の未来の可能性を見出していくための通過点だと考えます。
この展示会が来てくださるみなさまにとって‘‘未知’’との遭遇になれば幸いです。
[un]KNOWN公式Webサイト
このWebサイトは[un]KNOWNの世界の入り口とも言えます。この作品が展示に足を運ぶきっかけの一つになりますように。[un]KNOWNのデザインを大切にしてコーディングしました。あなたはここでどのような未知と出会うことができるでしょうか?
[幻想神秘集]
世界を司る神様から恐れられ畏れられる魔物まで。人々が語り継いできた伝説、逸話、想像されたものたちを国や宗教などの垣根を超えて贅沢に収録。
同じ力を司るものであっても、各地で様々な形で存在しているのを比べ見るのも一興。
[ゆきちゃんのすみか]
動物園にいる動物たちは、毎日同じ空間にいて、餌をもらって、生かされて、自然に触れずにそこで一生を終えます。住めば都で、それを幸せに思う動物もいるかもしれません。でも悲鳴をあげている動物もいると思います。動物の環境、気持ちをもっと考えていくことをテーマに 制作しました。
[赤いニット]
“赤”は女性を象徴とした色というイメージがあり、とてもエネルギッシュで、キュートで、怒りや喜び、恥ずかしいなど様々な感情表現においても使用されている色です。赤い糸を紡いだ先でつながった9人の女の子たちをフィルムカメラで撮影し、写真集にしました。
[まなざし]
これは、易しい本ではありません。内包されたさまざまな要素を、誰もが受け入れられるように描かれてはいないのです。それらを敢えてそのまま残して、私はこの本を「秘密の本」としました。ただ美しいだけではないから、このものがたりは美しいのです。どうぞ隅まで御賞味ください。
[Ideen]
ドイツの詩人ハインリヒ・ハイネの散文「Ideen Das Buch Le Grand」を研究し自己解釈を組み込んだ一冊。文字の分解と再構成や文の間隔、段落の配置等にて、ハイネの内向的な沈思や風刺的な思想表現の再現を試みました。
[人魚姫の装幀]
幼い頃に読んだ童話を大人になって読んでみると、懐かしさはもちろん、幼い頃に感じた面白さとは違う面白さを感じます。私はその違いを、一番心に残っている本「人魚姫」を題材にして、装幀で表現しようと考えました。
[わたしのねこ]
人は家族の前で、友達の前で、バイト先で、またあまり親しくない人の前など、対峙する人によって話し方や接し方、態度など全然違うと思います。
いろんな顔を持っていてもどれも自分です。だけど無理に自分をつくりすぎてしまうと…。そんな感じの絵本をつくりました。
[Heinrich Heine Ideen Das Buch Le Grand]
ドイツの作家ハインリヒ・ハイネの散文作品を再編集したもの。各章に物語に関連した挿絵を入れるほか、漫画というフォーマットを用いてハイネの脳内イメージの可視化を試みた。
[玉簡]
「玉簡」とは、相手を敬っていう手紙のことを指します。
ハイネの文章は表現がとても独特で、美しく、しかしながら影を感じるでしょう。そんな彼の文章を自分なりに解釈し、挿絵を挟むなどしました。美しい文章を是非ご堪能ください。
[もふけもん]
森の奥で暮らす、不思議ないきもの「もふけもん」
そんなもふけもんと仲間達のちょっとした日々のお話を絵本にしました。
どうか、すこし肩の力をぬいて、彼らの住む世界をのぞいてみてください。
このちいさくてふわふわした不思議ないきものが、あなたの心をすこしでも軽くできますように。
[諸行無常]
【読み】しょぎょうむじょう【意味】諸行無常とは、この世に存在するすべてのものは、同じ状態を保つことなく移り変わっていき、永久不変なものなどないということ。・・・でも、移り変わる街を見ながら、昔も今もここに在るものもある。と、思ってしまうのでアル。
[Readay]
1日が始まる朝、ひと息つきたい午後、なんだか少し寂しい夕暮れ、そして暗闇の帳が落ちる夜。
そんな1日の時間帯の中で同じく巡りゆく感情の変化に合わせて、それぞれの場面に合った名作のシーンを切り取ってポスターにしました。この作品を通して本と触れ合う時間を持つきっかけになれば幸いです。
[SDGs]
いまどきの女子大生がよくinstagramなどのSNSで口にするのをよく見る「カワイイ」という言葉。裏側みたことありますか?
あの子のカワイイにもこの子のカワイイにも裏側がある。
大きなものもあれば小さいものもある。あなたは気付いていないだけで、そこには驚くべき世界が広がっている。その裏側一緒に見てみませんか?
[interweave sea with INTERWOVEN]
人生は海のようだ。穏やかで凪いでいる時もあれば、荒れて厳しい時もある。しかし結局は、それはいつも美しい。この言葉からインスピレーションを受け2019SS「interweave sea with INTERWOVEN」を発表したレデースファッションブランド「INTERWOVEN」の作品のディスプレイ。
[柩]
わたしは、わたし以外の死んできたものたちからできている。
わたしもあなたも終わった世界で、今を生きていく。
この空間にいる時間、それはあなたのものです。楽しんでください。
[巣食う者]
花が美しく存在するのはヒトのためではない。
しかし、私たちは花を見て美しいと感じるのだ。この一方的な関係には少し恐怖を感じる。きっと私たちは、花のもつ何かに巣食われているのだ。この作品では、花の美しさについて新たな側面から迫っていきたいと思う。そうすれば、彼らの別の素顔が見えてくるかもしれない。
[ゆきのけっせん]
自己PRを目的とした映像作品です。私の住む街は雪が降りません。だからこそ、雪は非現実的で夢があります。雪の結晶たちが、降る場所や人を選んで降ってきていたら・・・。そんな風に妄想してみてください。
寒い冬も憂鬱な天気も捉え方次第でワクワクに変わるような気がします。
[retouch]
ムカつくあの人を消したい。邪魔をするあの人を消したい。
そんなことを一度は考えたことはありませんか?
そんな人間の欲望をテーマに、特定の人間を消せる方法を手に入れてしまったら…という、もしもの世界をブラックユーモアに表現している映像作品です。
[モヤイ]
人と人の直接的な関わりがなくとも、生きていける時代の中で、心から居場所であると感じられる場所はどこだろう。
幼い頃に住んでいた島での経験や文化をもとに、私の思う「ユートピア」な空間と、現実の世界を小さな模型で表現してみました。
[靴下屋さん]
「お洒落は足元から」という言葉が世の中にあるぐらい、足元はお洒落をする上で重要なパーツとして考えられています。足元のお洒落ツールの一種と言えば「靴下」。今回は、わたしがあったらいいなと思う靴下を作り、それらを宣伝するための広告を作ってみました。
[生麩–食べもののかたち–]
室町時代に中国から日本に伝わった生麩。
今でも一つ一つが手作りの味です。
合理性を追求してきた現代社会が出会う、新しい豊かさ。
受け継がれてきた味を生み出す映像の断片から日本人が食をめぐって大切にしてきたものは何だったのかを考えます。
[virgin]
処女作であることからvirginという言葉をテーマとしたコラージュビデオ作品を制作しました。
『virgin』という言葉は処女だけでなく聖母マリアなどの意味も含まれており作中では様々なマリアがコラージュの1ピースとして登場しています。
オリジナルの楽曲とともに展開するコラージュの世界をお楽しみください。
[舞]
今までドラマやアニメーションなどは挑戦したことがありましたが、今回、初めてMVに挑戦しました。モノクロの世界、曲、そしてダンサーから生まれる人間の儚さや人間の強さを表現することを意識して制作しました。
[この先、行き止まり。]
あなたは同じ時間を何度もやり直せるとしたら、どうしますか。多くの人が色々試して、最善の道を探すのではないでしょうか。では、友人に「この時間を何度もやり直している」と告げられたら、どうでしょう?私たちの知らないうちに、世界が何度も巻き戻っている。このゲームは、その事に気づいてしまった少女のお話です。
[はしれ!みそしるくん]
味噌汁のお椀が勝手に動く現象を見たことはありますか。
実は味噌汁だって旅したい、そんな思いを実現してみました。
いま、食卓から逃げ出したお椀が外を駆け巡ります。
[classic]
ファンタジー世界の小物をイメージした3DCG作品です。派手すぎずシンプルで素朴なイメージになるようなモデリングを心がけました。美しく見えるような配置に気をつけつつ全体的に統一感を持たせられるようにまとめました。
[みんなが知らない、ストリートダンスの世界]
HIPHOP、JAZZ、LOCK、POP、BREAKINGなど様々なジャンルがあるストリートダンス。このWebサイトでは、それぞれ違った魅力があり、とても奥が深いストリートダンスの世界をお伝えします。
[THE DREAM~unfinished~]
どんな人も夢を持っている
その夢がどういったものなのかは人それぞれ違う
夢は個を美しく表現するのだ
細やかな夢や壮大な夢など、その人の想いによって形を変える
未来への希望や誰かへの愛など、その人の想いによって色づいていく
そして夢は私たちにパワーを与え、生きる意味をも与えてくれる
そんな夢を私たちは1枚のTシャツに自由に描く
[メメメメメント・モリ]
時は平成末期。あの世では輪廻転生制度が見直され、10分のプレゼンで来世を決める「生まれかわり改革」がなされていた。
地獄行きを宣告された死者・ヨシコ。
現世を生きるヨシコの元ストーカー・悟。
2人が次元を超え交わる時、奇跡は起きるのか?
【メメント・モリ】──死を思え。必ず訪れる終わりを思い、生を考えました。
[とある少年の一生]
人は誰しも不安や嫌なことを抱えており、それを忘れるため、長期にわたり何かに没頭し続けると本来の心を失ってしまうことがあります。
失った心は自身の身体も周りも知らず知らずのうちに傷つけ、最後には一番大事なものを失うかもしれません。
これの恐ろしい点は自分では気付きにくく、そして誰にでも起こりうることです。