同志社女子大学メディア創造学科進級制作展
Neo -ニオ-


『AKANE』

写真(セルフポートレート)・映像(セルフポートレート・音源)によるインスタレーション作品

井田朱音

森ゼミ

テーマ自己の多面性と多様性
自身の精神的病気の発症と共に今までの自分の感覚の喪失と違和感から自分がわからなくなった。
そんな私が自分とは何かを探す作品である。
楽しんでいる自分。それを傍観する自分。葛藤する自分。カッコつけたり可愛い子ぶったりする自分。1人の人間の中に様々な自分が共存している。
だからどれが本当の自分かわからなくなる。だが、これが本当の私だ!と一つに絞る必要はない。全部揃って自分なのである。 周りの情報に踊らされて一度決めた決意も揺らいだりするそれが私なのだ。
また、どれが私かわからない。と悩む私も私自身なのである。そんな私たちが肉体や精神で繋がって私自身を成り立たせている。
あなたはどんな人でどんなあなたがいますか?

@_akane__po_po


『悪役』

映像、3分52秒

久保田有紗

森ゼミ

「どうしたら君は幸せになるのか。
そうだ。僕が悪役になろう。」
この世界には弱者と強者がおり、優しい人は力のある人に搾取されてしまうとある日気づいてしまった主人公は、理不尽だらけの世界に身を呈して抗う。
善と悪の境目がわからない混沌とした感情を歌詞に綴ったこの曲を、3Dやアニメーションによって想像の余地を残しながらも自分なりに表現しました。
”ダークで神秘的”な雰囲気と、映像を”綺麗に壊す”ことを意識して制作しました。
観て聴いて感じられる作品になっていれば嬉しいです。

使用させていただいた曲
「悪役 / 初音ミク」
作詞作曲,編曲(Word&Music):umigame
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『記憶~家から遡る祖父の人生~』

映像、22分44秒

松本真奈

森ゼミ

ある家を起点にドキュメンタリーを制作します。
もう訪れることができない家、そこは私の大好きな場所でした。でも当時はその環境に当たり前になっていました。
無意識に過ごしていると、今の日々が当たり前になってしまうのは仕方がないことだと私は思います。
だから、この作品を見返した時に今の日常は特別なのだと自分自身気づき直して欲しいと思い制作しました。
これまでは失ったものの話をすることに躊躇していましたが、このドキュメンタリーを通して過去を思い出し、経緯を深堀しました。
自分の記憶だけにあったお話を映像という形にすることができました。
また、元気に過ごしている祖父の人生を知ることで、私自身新しい世界が見えてきました。
最後に、見てくださった方のご感想で制作者である私も新たな気づきができるということがドキュメンタリーの魅力の一つであると感じています。
YouTubeの概要欄からご感想お待ちしております。

動画参考資料
●米軍が記録した日本空襲/平塚柾緒
●写真で見る大阪空襲/ピースおおさか
●浮浪児戦争が生んだ子供たち1945-/石井光太
●毎日新聞 昭和42年12月21日
●コンピューター博物館
【三菱電機】 MELCOM70シリーズ モデル60,40,30,10,L
MULTI16(三菱電機)に関する技術
昭和の人シリーズ新聞配達


『#でこらーと』

イラスト、420×594mm

三山舞桜

森ゼミ

「#でこらーと」とは、デコラ+アートのこと。
みんなのかわいいで過剰に装飾するイラスト作品です。
自分で好きなものを選んで好きな場所に貼る、その体験を通して、私を含めた全員が自分の中のかわいいについてもう一度考えることができる機会にしたいと思い制作しました。
知らない誰かの意思が介入する中で自分のかわいいとはどういうものなのか、また全く異なるかわいいが隣にいるとそのかわいいはかわいいのままなのか。
かわいいの分だけあるたくさんの思いを感じ取っていただけたら嬉しいです。


『羅生門から見るジェンダー像』

インスタレーション

Reimi

森ゼミ

黒澤明監督による映画「羅生門」から取り上げた作品になっております。
劇中に出てくるセリフから「男」と「女」の考え方や見え方の視覚化を行いました。
羅生門は人間の虚栄心やニヒリズムといった人間的な部分が注目される作品です。
その中で私は、登場人物によるセリフに性別分業の内容が含まれていることに気づきました。戦後に制作され、舞台が平安時代であるこの映画のセリフは現代を生きる私たちにどのように映るでしょうか。
男女平等を超えてジェンダー平等を重視されるこの時代に、 改めて男と女についての考え方を見直した作品です。
聞こえてくる音声と視覚化された言語の新たな関係性を表現しました。


『N』

エッセイ、インスタレーション

時吉萌香

森ゼミ

私自身が14歳の頃から抱えていたトラウマを元に、エッセイを書き、展示しました。
忘れたいけど忘れられなくて、いつまでも自分を苦しめるものは、きっと誰にでもあります。
そんな忌々しいものだって自分の一部で、無理に忘れたり克服したりする必要はないという思いを込めて綴りました。
最もこのメッセージを伝えたかったのは、他でもない自分です。この作品を通して、少しでも自分を認めてあげられること、またそのお手伝いができればと思います。
私が私らしくいられるように、あなたもあなたらしくいられるように、泣きたい時に泣ける心を持っていられるように。


『UNOができないわたしは』

映像 10分30秒

辻明優奈

森ゼミ

わたしは幼少期から、みんなが好きな遊びを知らない・誰でも知っているような事を知らない人間でした。
そのため、友人たちと遊ぶことになったりお泊りをすることになると、知らないことで友人たちとの楽しい雰囲気を壊してしまうのではないかといつもビクビクしていました。
ですが友人と話をする中で、遊びに限らず、「自分が他の人と違うかもしれない。」「変わっているかもしれない。」「どうしても友人たちと馴染むことが出来ない。」と感じている人は、わたしが思っているよりも多くいるのではないかと思うようになりました。
この作品が、そういった経験のある方たちに少しでも寄り添うことのできる作品になっていれば幸いです。

@ayuna_.work


『ココヨキ』

冊子 214H×152W

山田ひより

森ゼミ

私の地元滋賀で走り続け、120年以上の歴史を持つ「近江鉄道」。
駅員の方へのインタビューと沿線地域の飲食店や観光スポットを紹介し、魅力を伝える地域情報誌を制作しました。
目を通してくださった方が、少しでも近江鉄道や紹介したスポットに興味を持ち、鉄道を利用していただくことに繋がればいいなと思います。
制作を通して、自分自身が切り取る情報が少し変わるだけでも伝わるものが全く変わるということに気づき、情報伝達の難しさを感じました。
しかし完成の際には制作過程での困難を忘れるほどの達成感で溢れかえりました。
近江鉄道様をはじめ、取材にご協力いただいたお店の皆様、本当にありがとうございました。
心より感謝を申し上げます。