冊子
関口ゼミ
『Childbirth and Well-being』
現在、多くの国で気候変動や少子高齢化が深刻な問題となっている。これらについて学ぶ中で、世界が目指している少子化対策は、人々の幸福を置き去りにしているのではないかという疑問を抱いた。
この本では、各国の出産医療体制や経済状況、直面している課題に着目しながら、「本当の幸福とは何か」を問い直すことを目的としている。情報は客観的なデータをもとにインフォグラフィックを用いて可視化し、最後には読者に幸福について考えさせる構成にしている。
さらに、今回スイス装にも挑戦し、表紙を捲っていちばん初めに目に入る背表紙には、特殊な製本方法によって「WHAT IS HAPPINESS」という文字を施し、本を開いた瞬間幸福について問いかけられるデザインとした。
『Ecosystem Manual』
1冊目が人間の世界を扱った本であるのに対し、こちらの本は人間以外の動物に焦点を当てた作品である。これは、2150年頃にある学者が生き残った人間に託すために制作した「生態系マニュアル」という設定のもと制作した。地球温暖化による環境破壊やウイルスの蔓延が深刻化し、地球上の生物数が大幅に減少した世界を背景としている。
箱の中には2冊の本が入っており、1冊目は、学者が地球の生態系に関する知識や、人間の活動が大きな要因となった動物の死因について記録・整理した内容である。もう1冊は、動物が誕生し、成長し、命を終えるまでの時間の流れをイラストによって表現したものである。
さらに、箱にはハンコも同封されている。8種類のハンコは一つ一つ記号になっており、これは、言語が通じない者同士でも意思疎通ができるようにという学者の意図を反映したものである。
展示期間中は、来場者がこのハンコを用いて、文字で伝えたい単語や言葉を表現する体験ができる仕組みとした。