同志社女子大学 メディア創造学科
進級制作展’23 mélimélo-メリメロ-


『シンギュラリティ』

アドベンチャーゲーム

後藤えみり

中村ゼミ

2024年現在、某SNSで定期的に炎上している生成AIですが、この作品は「生成AIは本当に現代・未来の人類に必要なのか?」というテーマで、シンギュラリティが起こると予測されている2043年(近未来)を舞台としたゲームです。生成AIの可能性や危険性を、生成AIの現状の問題点から、2043年ならこんなことになっているのではないか?という私の想像も詰め込みながら表現しました。AIは日常に深く関わっている存在ですが、AIに興味を持っている人は多くありません。AIというワードは一切出さずにキャラゲーにすることで、AIに興味がない方でも興味を持ってもらいやすい作品形態にできたのではないかと思います。生成AIに対する正しい意見というのは存在しません。生成AIについて少しでも考えるきっかけとなれば幸いです。 キャラクターイラスト、背景、音楽はオリジナルです。

ブラウザ版( パスワードは「udon」)


『My Precious One』

AR

西田知代

中村ゼミ

私が研究している「エンターテインメントと社会の関わり」を深めていく中で、「日常」と「非日常」について考えたことを体現した作品。作品では、私の日常と非日常の景色をそれぞれ3枚の写真に納め、AR技術を用いて、モノクロの静止画が色のついた動画に変化するようにした。私が大学に通うために乗っている電車の写真と、道の写真は、私にとっての「日常」を表現している。一方で、日の出の写真は、毎年1月1日に、幼馴染たちと見る恒例行事で、年に一回という「非日常」の景色である。私にとっての「日常」と「非日常」の景色は、あなたはどのように受け取っただろうか。私の日常は、あなたにとっても日常と言えるのだろうか。そして、あなたにとっての日常は、私にとっても日常と言えるのだろうか。あなたにとっての当たり前の景色は、かけがえのないものである。モノクロを取り入れた理由としては、昔は全ての写真がモノクロであったことから、遠い過去のように思ってしまうが、当時も今の私と同じように、「今」を生きていたということを伝えたかったからだ。そのような日常と非日常の生活に感謝をしたり、「あなたにとっての大切なもの」として、誇りを持ったりすることができるような「気づき」のきっかけとなったら幸いだ。そして、その景色を共に見ている家族や友人も大切にして過ごしていきたい。


『暇を歩く』

アニメーション

toka

中村ゼミ

ある女の子が様々な暇を体験していく物語です。暇とは何か、暇との向き合い方、暇の歴史など、多様な視点を通して制作しました。様々な暇を経験していくなかで、少しずつ変化していく彼女の姿に合わせたアニメーション・展開になるように構成していきました。「暇を歩く」というタイトルは、今ここにいる自分が何を思っているのか、どう感じているのかを踏みしめて、暇に満足していくことができたら幸せではないかという思いを込めています。そんな前置きはありますが、見終わったときに「何だったんだ?まあいっか!」と思ってくれましたら、女の子と同じ体験ができたと思っています。


『絆』

高熊晴香

中村ゼミ

学科でメディアやグラフィックデザインを主として学ぶにつれて、人の心を動かすものや人と人との繋がりについて考えるようになりました。そこからこの作品では「繋がり」という言葉をテーマに制作しました。 絆という漢字には「きずな」と「ほだし」という2つの読み方があります。「きずな」には人と人との断つことができない繋がり、離れがたい結びつきという意味があります。一方で、「ほだし」には人の心や行動の自由を縛るもの、自由を妨げるものという意味があります。人と人との繋がりには両方の意味を併せ持つのではないかと考えこのようなタイトルにしました。
様々な形に変化していく○を自分として、これまでの記憶を重ね合わせ、これからのことを想像しながら読んでもらいたいと思います。この本を通して、同じ本を読んでいても異なる人生を思い返すことができる点や記憶を辿ると様々な人々との出会いがある点から「繋がり」について考えるきっかけになればと思います。


『unitale』

ゲーム

竹内咲弥

中村ゼミ

unityでマルチプレイ可能なRPGゲームを制作しました。
私は「メタバース」を研究題材にしており、研究の中でメタバースの持つ自由性や非現実性、多人数での関わりといった性質が重要であると考えており、それらの性質を感じてほしいと思いこの作品を作りました。タイトルの「unitale」には、「uni(1つの)」+「tale(物語)」=誰と遊んだか、どのように遊んだか、倒し方、クリアできたのか、など遊んだ人それぞれに違うストーリーがあり、何回遊んだとしても違った体験をしてほしいという思いがあります。